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2025.10.15

陰陽五行とは?

陰陽五行とは?——自然のリズムと心身をつなぐ古代の知恵

陰陽は「バランス」、五行は「循環」。
木・火・土・金・水の5つの要素と季節・臓器・色・味覚の対応を、初心者にもわかりやすく解説します。

陰陽とは?——世界は陰と陽のバランス

陰陽は、すべての物事を「陰」と「陽」という2つの性質に分けて捉える考え方です。昼と夜、暑と寒、活動と休息のように、 反対の性質は対立ではなく補い合う関係。バランスが整うと、自然も私たちの心身も安定します。

陽のイメージ

  • 昼/太陽/発散/上昇
  • 活動的・外向的
  • 温・明・動

陰のイメージ

  • 夜/月/収束/下降
  • 静的・内向的
  • 冷・暗・静
ポイント:日中は「陽」で活動、夜は「陰」で回復。
このリズムが崩れると、眠りや食欲、気分に不調が出やすくなります。

五行とは?——木・火・土・金・水の5要素

五行は、自然と人のはたらきを木・火・土・金・水の5つに整理したもの。 それぞれに季節や臓器、色や味の対応があり、日々の養生(セルフケア)の指針になります。

木:成長・のびる力/春/肝/青(緑)/酸味
火:上昇・情熱/夏/心/赤/苦味
土:育む・安定/土用/脾/黄/甘味
金:引き締め・収穫/秋/肺/白/辛味
水:蓄える・静/冬/腎/黒/鹹(塩味)

五行の対応表(季節・臓器・色・味)

五行 季節 臓器(主) キーワード
青(緑) 芽吹き・伸びやか・始動
熱・活発・喜び
土用 中心・安定・調和
収斂・整える・実り
蓄える・静養・根本

五行の関係:相生(助け合い)と相剋(抑え合い)

相生:木→火→土→金→水→木 と、お互いを生み育てる巡り。
相剋:木は土を剋し、土は水、 水は火、火は金、金は木を抑える関係。バランスを整える制御のはたらきです。

実務メモ:不調は「巡り(相生)の滞り」か「抑制(相剋)の過剰」のどちらかに現れやすい。
食事・睡眠・運動・呼吸法などで、偏りを少しずつ中央(土=安定)に寄せるイメージが有効です。

季節のセルフケア(実践ヒント)

春(木)

伸びやかに動き始める時期。朝散歩・深呼吸・ストレッチで「巡り」を促進。酸味(梅・柑橘)を少量。

夏(火)

活動的だが消耗しやすい。睡眠の質を最優先。苦味(緑茶・ゴーヤ)でほてりをクールダウン。

土用(土)

季節の端境期。食べ過ぎ注意。よく噛み、胃腸を休ませる日を作る。甘味は自然の甘さを控えめに。

秋(金)

乾燥ケア。加湿・白い食材(大根・梨)・ゆるい有酸素運動。整える・手放す片づけも吉。

冬(水)

温め・無理をしない蓄える時期。首・足首・お腹を冷やさない。塩味は摂り過ぎに注意。

よくある質問

陰陽五行は占いですか?
占いにも応用されますが、本質は自然観・身体観。季節や生活リズムを整える「実践の知恵」です。
現代の生活にも役立ちますか?
はい。睡眠・食事・運動・呼吸・休息の配分に指針を与え、無理のないセルフケアに落とし込めます。
何から始めればいい?
まずは「昼は陽=活動、夜は陰=休息」を徹底。次に、季節のケアを1つずつ取り入れるのが続けやすいです。

陰陽五行は「むずかしい理論」ではなく、自然と調和して過ごすためのシンプルな地図
日々の小さな実践で、心身のバランスは静かに整っていきます。

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